パースでのドンちゃんの祈りと僕のしつこい応募の甲斐あって、とうとう念願のこの場所、「Kings Creek Station」
日本にいたとき、渡航先はカナダか、オーストラリアかで迷っていたとき、ここの映像をみてぼくは決めました。「絶対にここにくる」と。
僕の好奇心を刺激するものいっぱいあるではないですか!
マスタリングでポイントへの移動中に撮った写真。これから牛やら馬やらを追い込む戦いが始まる!
これに乗って動物を追い込みます。
1950製のランクルを運転!タイヤをパンクさせてしまった・・・・
これに乗ってキャンプ場を駆け回るヤードワーク!これがやりたかった!!
このためだけにこのためだけにオーストラリアにきたんですよねー。これはホント
トーがめちゃめちゃ狂っているというこのジムニー。愛称はジミー
アイドリングが続かず、アクセルを踏んでいないとすぐにエンストするというものすごくストレスフルなマニュアル車。そして燃費が軽自動車とは思えないほど悪い(笑)
◆回り回って、本当にここに来ることができました!
ここに来るまでに多少は遠回りや違ったこともあったけど、ずっとここに来ることを願っていてついにここに来ることができたことに感動していたのを覚えています。
ここではOZとアボリジニは基本仲が悪いとか言われていますが、そういうわけではなく、アボリジニに育てられたOZがアボリジニのために学校を作り、英語の教育をして、アリススプリングスで働くためにサポートをしていて、でいろいろな事実を見ました。
いい勉強になったところです。
なんたっていったって、一週間ずっと履歴書を送りつづけたんですからね(☆∀☆)
■日本では絶対に経験できないことを経験できたことが本当にうれしい!
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渡航前にこの写真のクアッドバイク(バギー)にのって何かしら仕事するということを動画で見たとき、「ここだ!」って思ったあの風景がそのまま有り、感動ものでした
ここで僕と入れ替わる日本人の人になんとなくの容量を教えてもらい、ここでの仕事の難易度の高さにちょっとビビっていました。なんせ、ここは土地が広いので支持が英語で飛んでくる、しかもスピーカーが割れたレシーバーだからなおさら聞き取りにくい。
大丈夫かな?っていう不安になる暇がないほどここでは英語を勉強したのを覚えています。
早速ここで過ごした日々を綴っていきます。
■まずKCS(kings Creek Station)の概要
ここは1980年くらいにオーナーのイアンが作り始めました。
写真の絵がイアンと奥さんのリン。
一本スコップからここを作り始めて、今は30年以上の年月が立ち、その間に少しずつ必要なものをイアンは揃えてきました。写真のらくだ小屋はキャスターが付いていて、しばらくの間はこの小屋を移動させながらここを作ったんだって。一番最初は「スワッグ」呼ばれる砂漠で野宿をする様の寝袋があってそれで寝ていたという話を聞きました。
本当にすごいっす。後はイアンが幼少の時に本当のお母さんは死んでしまい、ほとんど記憶がないんです。その後アボリジニの祖母に育てられます。ここらへんのストーリーは本当に素敵で、母のお墓を作ろうとしたのですが、アボリジニの家庭ではお金がなく、他人のスペースに間借りして一時的に母を埋葬せざるをえなかったんです。
その後20歳になったイアンは自力で母のお墓を作ってそこに埋葬をし直します。
この時に仕事を教えてくれたのが今イアンの下で働いているアボリジニ男性のお父さんです。
まぁ、わからない話なんで飛ばします!
読み進めていきましょう!
車が必要なら、拾ってきてそれをレストアして、動くものを使っています。本人から聞きましたが、燃料を入れ、バッテリーを充電して取り付けてそれで動かなければ諦めるって言っていました。
いろいろ車をいじって簡単なところを自分で直してしまえるくらい、ここのオーナーのイアンはすごい人です。
今ではこの砂漠のど真ん中に、このキャラバンパークに発電機をもたらす発電機を2つ、ワーカーが住めるシェアハウス2棟、その他住居を4棟、砂漠で水が飲めるという仕組み、などなどをゼロからこの砂漠に作って今に至ります。
そしてこのKCSを作る際に「トラディショナルオーナー」という、この土地の先住民の偉い人たちの協力を得てこの場所を作りました。この中の何人かはこのKCSの建設中に残念ながら他界してしまいました。
そのアボリジニの人の分までオーナーのイアンは今日もこのKCSを運営しています。
◆じつはアボリジニの叔母に育てられたのでアボリジニの言葉が分かる唯一の英語ネイティブであり、オーストラリア人
ちょっとここのオーナーのイアンは特殊な背景を持つ人で、ちょっとこれだけは伝えたいということがあるので書きます。基本的にOZとアボリジニは仲が悪いということを言われています。
実際にシドニーはストリートパフォーマーのアボリジニ以外はシドニーに入ることを禁止されています。それゆえに現地では結構確執に関してはかなり現実をみました。パースの都市部ではアボリジニを邪険にするOZ、バックパッカーたち。
でもこのKCSでは全く違った側面が見れました。
KCSを作ったオーナーイアンは、地域のアボリジニたちと一緒にここを作って、売り上げの一部をアボリジニの学校に寄付をしたり、アボリジニがここに立ち寄れば無償でここのボトルの水やジュースをあげたりしています。
なぜならイアンがアボリジニの叔母に育てられたことや、このKCSを作るのに力を貸してくれたアボリジニの「トラディショナルオーナー」という人たちがいます。
基本このセントラルオーストラリアの資源はアボリジニの許可なしに発掘や開発はできません。しかし、このトラディショナルオーナーの協力を得ているイアンはこのKCSの地下から水を汲み上げてここでキャラバンパークを運営しています。(キャンピングカーの駐車場)
そしてこの場所で得たものをアボリジニの人たちに還元しています。特に力を入れているのが、幼いアボリジニのうちに「英語を覚えさせて就職をしてもらう」ということです。
パースの街に居るアボリジニは金曜の夜に、観光客の買い物袋を狙ってたびたび強盗をします。彼らも生きていかなくてはならないのも山々なんですが、就職や仕事に付けないということへのジレンマもその行動の裏にはあり、彼らの言葉にならない感情が現れているっていうふうに僕は見ます。
こういったボリジ二言語のことに付いてちょっと聞いたことがあるんですが、エアーズロックあたりに住んでいるアボリジニの言語はおおよそ200くらいの単語しかなく、この言葉を使っていたのでは、「学習」ができないんです。
「化学」とか「数学」というようにこれらの意味を理解するには日本語なら「算数」とか「理科」っていうやさしい概念を表す言葉が有り、英語では[mathematics][Science]と言った言葉あります。概念が存在するという事は、それらを勉強すれば吸収できるということです。
しかし、アボリジニの言葉の中にもこれらの概念がなく、理解をすることができないんです。それが故に仕事を得ることができず、それらに対処する術もわからないので、英語が喋れずに学習ができないアボリジニは荒れて、パースの街などでバックパッカーの金曜の買い物袋をひったくることなどでその日々を繋いていくほか道がないということになってしまっています。
イアンも、言葉を英語に変えてしまうのはID(identitiy)に関しては良くないかもしれないが、資本主義が通ってきてしまい、今更昔の暮らしには戻れないって言っていました。英語教育に全てのアボリジニがついていけるというわけではなく、ついていけずあぶれてしまう人もいるのも事実。
しかし多数に対しては空港で働けたり、道路の補修と言った土建の仕事についていけるので、イアンはこれらを支援し続けています。
イアンの冒険心とアボリジニへの思いやりが詰まったこの場所は本当に特別です。
個人的にはエアーズロックリゾートよりKCSの方が好きです!
◆ここでの仕事内容
ここキングスクリークステーションはまず四六時中クアッドバイクというバギーに乗りっぱなしになります。これがしたくて僕はここにきました。
それといろいろな年代物の車を乗りこなすということが必要です。車の免許がないとじつはここでは働けないんですね。そしてここの車は癖がありすぎです(^_^;)
朝は6時からステーションの駐車場とお店の中にはの落ち葉を取り除き、レーキングでちょっとした模様をつけます。
その後は朝ごはんを食べます。
朝ごはんを食べたら一人はKCSの命の水!である地下水を組み上げるポンプを動かしに行きます。これが結構しんどい。
ユキという犬のオネダリをなんとか交わしていかないとなかなかここから出られません。こいつが可愛くて手ごわいんだ。本当に。
横からいつの間にかこうやって「くれ!」問い合わんばかりにオネダリを強くしてくる。結局は遊んだり、あげちゃうんだけどね。愛くるしすぎて僕は胸が苦しい!
試しに上げないとこんな感じで哀愁オーラ出します。ここらへんも可愛いので許す!!
必ず右側にさりげなくおねだりしないけど「くれ」という寡黙なオーラを放つのがアクセル。コイツも地味に可愛い。
暑い時はこんな感じで仰向けになっているという愛犬です
8時くらいからキャンプサイトのトイレ掃除をして周り、
これが終わるとラビッシュランというキャンプ場のゴミを集めて回る回収作業をします。
ここでふた手に分かれて、ゴミを捨てに行っている間は、キャンパーが来たらその人をキャンプサイトに連れて行きます
火をつけて燃やします。中にはしこたまガス管を新品のまま捨てていくという気狂いのの人もいて、イングランド人の相棒がそれを爆発させたことがありました。あたり一面焼け野原になったということもありました
ちなみにこのあと青いクアッドバイクはオーバーヒートします。100キロ近くのゴミを250CCの排気量のバイクで引っ張るというのは正直言って無理です。本当にすごいことしてくれます。ちょうどこの時に車のエンジニア学校を卒業した、車を直せないえらそーな奴がいて、そいつに文句言われました
そっこーでそいつに「お前が使えといっただろう」とマジ切れで反撃をしてやったのが懐かしい。本当にテキトーなやつだった
帰ってきたらキャンプ場の掃除と、見回り。以外に壊れていくものが見つかります。例えば地面に埋めてある水道管替わりのプラスチックパイプが破裂して水が出ているとか。
あとは15:00くらいまでにアドベンチャーツアーの団体が来るのでそこんキャンプエリアに薪とかあとは別にエアコンが使えるちょっと高めの小屋があるのでそこにも持っていきます。
■無線で英会話を会得する
ここでのやりとりは全て無線です。これがほんとに本当にしんどかった。だからこそここでは一生分といっていいほどの英語を勉強しました。じゃないとついていけないんです。
■クアッドバイクツアーの引率
もしお客さんがクアッドバイクツアーに行きたいという人がいたらツアーに連れて行きます。このコースを覚えることが僕ができませんでした(;_;)
あとはこのキングスクリークステーションの説明とかいろいろなことをいらないとできないものです。なんとかクアッドバイクの取り扱いの説明はできるようになったんですけど、やはり観光業のガイドができるほどの英語力はつきませんでした。
TOEIC320点で渡航してここで頑張った自分を褒めたいです。
■あとは時期によってあるマスタリングというラクダとか馬を折に追い込むことをしている
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これは不定期で入ってくる仕事で、基本的になぜか僕が休みの日を狙って(?)はいってきた仕事というか、イベントです。ラクダの肉を食用として扱う他州の工場や飲食店から注文を受けるとこのマスタリングを決行します。
生まれて初めてらくだに蹴られるという体験までさせもらえ、セントラルオーストラリアを肌で感じさせてくれる出来事でした(笑)
※完全な誤解ですね!
■生まれて初めてランクルを運転して事故る
一番びっくりしたのはここで一番活躍する1950年代のランドクルーザー。これはじつはブレーキがききません。きかせるにはコツがあって、一回目のブレーキを勢いよく踏み、ペダルが戻ったらもう一回踏み、更にもう一回踏むということをめちゃくちゃ早くやらないとブレーキが効かないんです(^_^;)
ブレーキオイルが少ないので油圧がかからないためにブレーキが効かないんですが、少ないブレーキオイルでかかった油圧が下がらないうちにまた油圧をかけていくという本当の意味?でのポンピングブレーキです。
ちょっとぼくはこれを知らずに運転させられたの事故りました(笑)コツって当てました・・・
ブレーキオイルケチらないでほしいな(=_=)
■じつはキャンプサイトとはほかにロッジがある
Wild ness lodgeと呼ばれるこの場所。
ここが一番宿泊料金が高い場所で、ここが一番過ごしやすいしこのKCSを担当できる場所。
ラビッシュランというゴミの回収の時もここによります。
ここでも日本人の人は働いています。一人しか空きがないので結構タイミング次第です。
後で触れますがここを去る2週間前、極度の干ばつによて森林火災が発生して、その時、オーナーのイアン
と一緒に、火を消していました。
ここらへんにも森林火災の火が迫って、来ていましたし、本当に日本では火のないところに煙は立たないということわざがありますが、乾季と強い日差し、低い湿度の中では、火がなくても煙は立ちます。
ここでみんなでやった投げパイパーティー。カメラが少し壊れかけていたので画像が悪いですが、みんなパイまみれです(^_^;)
■森林火災に直面しました
2013年1月はオーストラリアが干ばつに見舞われ、森林火災の被害がかなり広い範囲で出ました。シドニーでも、タスマニアでも、ここアリススプリングスでもずっと火は消えず、燃えていました。その様子をヤードの僕は監視するよう言われて常に見ていました。
ここアリススプリングスの当時の気温は最高気温が45.5度、湿度18%ととかなりかわいていて、この状態はいつどこで火がついてもおかしくない状態になっています。
アリススプリングスの火を消すレンジャー部隊がいて、その人たちはエアーズロック付近とキングスキャニオンと呼ばれる渓谷の方に出向いていて、この場所はイアンが一人で守らなければならりませんでした。
そしてキングスキャニオンリゾートという別のリゾート地があるんですが、ここはこの森林火災によって50%を消失下と聞きました。ちょうどこの時、キングスキャニオンリゾートで働いていた女性がここKCSに避難をしてきて、しばらくの間滞在しました。
本当に貴重な体験をしました
■働ける期間が切れたのでエアーズロックリゾートへ!森林火災の影響で道路が封鎖されていたのでヘリコプターで行きました
災い転じて福が来ました!!!
パースでひたすらこのことを祈っていたとき、こんなことがおとづれるなんて考えもしませんでした!
こんな経験なんて絶対にできません!(こんな冒険ヤローっておそらく僕だけですね)
人生で初めて事故りました。記念の1950年製のランドクルーザーです。
ブレーキオイルが少ないから、一回目のブレーキングで申し訳なく入っているというブレーオイルに圧をかけて上げておき、それが下がりきる前にもう一度踏み、そのオイルが下がりきる前にもう一度ブレーキを踏むとブレーキが効き出すという、本当のポンピングブレーキをおしえてもらいました
上の写真は森林火災のとき、水道水になんで知りませんが砂が混じってしマイ、コットンで砂をこして綺麗に水を作っているところ。
クアッドバイクツアーに出発する時の写真。
ああ、もう一度この時に戻りたい・・・
これがあボリジなるアートです。
このKCSはここでの売上の一部をアリススプリングスの学校に寄付をしています。もちろんこの学校を立てたのはイアンです。もともとアボリジニの祖母に育てられた過去を持ち、そしてアボリジニの現状に心を痛めています。
パースの街では、金曜日になるとよくアボリジニが白人を襲ってショッピングスタッフを強奪するということをします。僕が滞在していた時もこの事件は起こり、同じ部屋に止まっていたドイツ人でした。彼はパスポートごと奪われてしまったので相当なショックでした。
彼らは言葉が分からず、働くこともできません。しかし白人への鬱憤はあるのでこういった行為で食料を得ています。これは正直言って悪です。アボリジニは被害者です。
それでも資本主義が進んでしまった現在ではアボリジニが本来の生活を取り戻すのは不可能だとイアンはいい、彼らはもう学習をしても仕方ないと諦めています。そしてこれからの新しい世代には英語を教えて、アリススプリングスで仕事を得られるようにとイアンが無償で学校を立ててそれを運営しています。
イアンは白人です。アボリジニの人たちに協力をしている、そしてアボリジニから愛されているOZもいるということを僕は言いたいです。確かにシドニーにはアボリジニは立ち入り禁止というのは正直言ってありえません。しかもパフォーマーのみがはいれるということも納得できません。税金を取れる可能性がある人だけ入れるとか?
ここらへんも、アボリジニの人が好きな僕としても許せません。しかし時代のトレンドにどうやって個人が逆ら得るわけがないという致し方ないこともあります。
僕はKCSが大好きです!!
こんなことを体験してエアーズロックで少しだけ滞在します!